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写真のブレ対策について解説してみる

皆さんこんにちわ、最近の機材はレンズ側もボディ側もBIOS(内手ぶれ補正機構)が優秀なモノが多くなり、手持ち撮影がドンドン楽になってきた…そんな素晴らしい時代になってきましたね。

手ブレした写真は、盛大にブレれば何撮ってるか分かんない写真になりますし、微ブレしてるとシャキッとしない写真になったりします。

作品として・思い出として残す為にも、ブレ対策はしっかりとしておきたいところですね。

しかし、ブレにはよく聞く手ブレ以外にも、被写体の動きで起こる被写体ブレってのもありますので、どちらかを対策するだけでは不十分なことも多々あるのが事実です。

今回は各ブレに対するお話と対策について記事にしました。
※以降、レンズ手ぶれ補正はI.S ボディ内手ぶれ補正はB.I.S

 

◆そもそも写真のブレとは


そもそもブレというのは今更言うまでもなく、手ブレで起こるものや被写体が動くことで起こる動作ブレのことを言います。

そのブレの原因に対して規定以上のシャッタースピードで切らないと、そのブレ自体が写真に影響してしまい、締まりのない写真になったり何を撮ってるのか分からないものになったり…大概はボツ写真になります。

せっかく見つけた綺麗な光や風景・自分が撮りたい生き物や珍しい生き物と遭遇したら、やはりキチッと作品として残したいですよね。

ここからは、実際手ブレと被写体ブレに対する原因・対策を紹介していきます。

 

◆ブレの種類と対策

手ブレとは

上の写真はわざと手ブレを起こした写真になります、見ての通り写真がブレブレですね。
この写真は盛大にブレたのでパッと見で分かりますが、微ブレなんかはパッと見では分からず、拡大したりすると分かったりします。

この様に、撮影者側の要因の一つシャッターが開いて閉じるまでに発生した体や手の動き・ブレを拾って起こす現象です。

シャッタースピードがその動きよりも早いスピード出れていれば問題ないのですが、そうでない場合、写真全体がブレを拾った写真になってしまいます。

よって、手ブレを改善するには撮影者側の要因を改善していく事が重要となります。

 

三脚を使う


これ言ったら元も子もないですが、手ブレの最大の対策は三脚を使うことです。

そもそもの手ブレというのは撮影者の動きから発生するものですから、そこから切り離してしまうのが一番手っ取り早かったりします。
さらにレリーズを使う事で効果も上がりますし、しっかりとした三脚・雲台を使うことで風などで三脚がブレる心配もなく、撮影に望めます。

問題といえば、やはり荷物が増えること・ジャンルによっては速写できずにシャッターチャンスを逃す可能性があります。

また撮影地によっては三脚禁止の場所があったしますし、三脚を置いて場所を陣取る様な非常識な行動もちょくちょく見受けられるので、そのあたりキッチリ理解した上で使用する必要があります。

 

シャッタースピードを上げる

当たり前のことですが、ブレ動作以上のシャッタースピードでシャッターを切れば、ブレというものは回避することができます。
正確には早くシャッターを切ることで、ブレる前に写真として残す…という方が正確でしょうか。

よく言われるのがしっかりと構えた上で、1/焦点距離sのシャッタースピードで撮影すれば手ブレを防げる可能性が高いと言われています。

例えると焦点距離60mmの場合、カメラをしっかり構えて160s以上のシャッタースピードで撮影すれば、手振れ回避できる感じです。
(焦点距離は35mm換算、回避に関してもあくまで目安になります)

ただし、シャッタースピードを上げると言うことは、センサーに当たる光の量が減るので絞りを開けたりISOを上げることで光の量を調整する必要があります。

もしくは露出を下げて元々の光の規定値を下げる方法もありますね。
アンダーな写真を撮る人は、やや有利になります。

逆に露出を上げてハイキーな写真が好みな方は、必要光量が増えることになりますので注意が必要です。

 

手ぶれ補正機構が強い機材を使う


手ブレ補正機構というのは、ブレ動作に対して働くシフト機構でして、この手ブレ補正機構が高性能なものほどカメラを構えた時にピタッと止まった様な状況を生んでくれます。

手ぶれ補正の強さは「○段分」などと表記され、○部分の数字が高い程手振れ効果は強くなります。

(手ぶれ補正機構にはレンズ側とボディ側のものが存在しますが、望遠になればなる程ボディ側の手ぶれ補正機構は不利に働きます)

手ぶれ補正機構搭載の目安として、I.S搭載レンズにはレンズ名に「IS」「OIS」という表記があります。

(例1)XF100-400mm R LM OIS WR
(例2)EF70-200mm F2.8L IS USM

B.I.S搭載のカメラには、スペック表や機種のHPを観覧することでわかります。

 

被写体ブレ

被写体ブレとは、名前の通り撮影対象が動くことで発生するブレになります、こちら側の要因ではなく相手側の要因ですね。

この被写体ブレですが、手振れの様にI.S.機能を活用することでは解決することができず、対策もまぁまぁ限られてきます。

 

基本はシャッタースピードを上げる一択

被写体ブレに関しては、基本相手のブレ動作より早いシャッタースピードを使用することくらいしか対応がありません。

もしシャッタースピードをあまり上げられない等の理由がある場合は、動きが落ち着いたタイミングで撮影するなど、相手の動きを観察してシャッターを切る必要性があります。

 

ブレを逆に活かす


被写体ブレは対策が少ない反面、そのブレを活かした写真を撮ることは可能です。

例えば上の写真の様にスローシャッターを活かして被写体の動きを表現したり、その場の風景を荒々しく豪快に表現するなど手ぶれ補正とは違い、表現力として活用することも可能です。

ただし動きを活かす際は、どう表現をするかをよく考える必要があるので、その場しのぎも良いですが、せっかくなら『この被写体の場合はこうしたい』なんて考えておくのも良いかと思います。

◆まとめ

いかがでしょうか?

ブレって恐らくカメラマンをやってるウチはずっと課題として上がるものなので、どう対策するか・どう表現に活かすかを考えながら撮影に臨むのも1つの楽しみかもしれませんね。

ABOUT ME
Masayoshi.Hayashida
キャンプを中心に旅行を楽しむ30代。ソロキャンプ中心のスタイルで、近畿周辺を中心に豊かな自然と美味しい料理を目指して放浪してます。