皆さんカメラのマウント切り替え、俗に言う『鞍替え』の経験はあるでしょうか?
僕は4年前くらいに、Canon EFマウントとマイクロ4/3からFUJIFILM Xシリーズに鞍替えしたのですが、今でもこの鞍替えという行為自体はやって良かったなと感じています。
今回は、そんな鞍替えに関するお話とXシリーズに鞍替えした際の良かった点や苦労した点などをお話ししたいと思います。
◆鞍替えってまぁまぁ勇気いる
レンズ交換式のカメラは、各メーカーそれぞれマウントというレンズを装着する部分の形状が異なります。
今でこそいろんなマウントアダプターがあるので、少しずつ解消し始めていますが、そのカメラにあった純正のレンズを使用することを考えると鞍替え=レンズ資産の総入れ替えの様な、大変面倒かつ勇気のいる決断をしなければいけません。
経済面も勿論ですが、それ以外にもメーカーが変わる訳ですから、今まで通用していた融通が利かなかったり逆により自分にあったカメラに出会えたりと、良い事も悪いことも全部受け止める必要があります。
その様な事から、鞍替えする際は一度良く考えるべきかなとは思います。
ではではそれをご理解していただいた上で、FUJIFILMに鞍替えした際の情報をお話ししたいと思います。
◆もともとはEF&マイクロ4/3ユーザー
FUJIFILMに移行する前は、EFマウントとマイクロ4/3の併用するスタイルを取っていましたが、一眼レフの重さと操作性の異なる機材の併用という事もあり、急な被写体にうまく対応できずにいました。
まずは一番難点の重量から脱出したかったのでEFマウントを売却、本気のAPS-Cを展開しているという情報からFUJIFILM Xシリーズへ移行しました。
(それ以外にも個人的な事情がありますが)
それからは、超望遠域はマイクロ4/3・それ以外の領域はFUJIFILMというシステムで撮影に臨みましたが、Xシリーズの画質と操作性に魅力を感じマイクロ4-3一本のシステムへ変わりました。
今考えれば、ものすごいマウント移行です、たまたまシステム売却時が買取金額良かったので、最小限の出費で済みましたが、そうでなければゾッしますねハイ。
◆Xシリーズにして良かったなと思う点
完全移行してからは、どのシステムにも浮気せずXシリーズを使てきました。
浮気・ダメ・ゼッタイ!!
やはりこれだけの期間持ち続けるにはそれなりの理由がある訳でして、おそらくそれが僕がXマウントに移行して良かったと思う点なのかなと思ってます。
撮影機材としてのバランスが良い
軽いは正義ってわけではないですが、やはりフットワークと画質のバランスって重要なわけです。
もともとマイクロ4/3を導入してみたり、Xシリーズに完全移行した大きな要因は重量問題です。
機材を運ぶのは自分の体な訳ですから、なるべく体への負荷は考えていきたいところ、でもせっかく撮る写真なんだから綺麗に残したい、というワガママを聞き入れてくれてるのが、Xシリーズなのかなと思います。
もちろんフルサイズの画質への余裕も魅力的ではありますが、なにぶん体力以上に経済力が持ちそうにありません(笑)
いや、やっぱり体力が…いや経済力ですね。
経済面・体力・画質の丁度良いバランスを保ってるのが、Xシリーズなのではと思ってたりします。
細い線を引く様な絵作りができるレンズ群
FUJIFILMの魅力は何と言ってもレンズ性能で、解像するレンズから独特の空気感を写すレンズなど様々です。特にXF35mm F1.4Rの様な細い線を引く様な絵作りをするレンズは、使うだけで写真が作品化してしまう程の不思議なレンズなので、今流行りの解像力とは違った魅力があるレンズがあるのは1つの武器かなと思います。
レンズのコスパが結構良い
レンズってとても不思議で、お金の5万は「高いなあ」と感じるのに、レンズになると「お、お買い得」なんて意味わかんない思考が働きます。
ただでさえ高いレンズですが、このレンズもセンサーサイズが大きくなればその分レンズも大きくなるので、「重く・大きく・そして値段が高い」この三拍子が揃う訳です。
FUJIFILM XシリーズはセンサーがAPS-Cなので、フルサイズだと数十万するものが大体1/2もしくは2/3くらいの値段で買えてしまいます。
僕自身レンズ数を増やしたいわけではないですが、必要なモノは購入検討に上がるわけですから、なんとか買える範疇にいるのは嬉しいですね。
特に超望遠域は、悲鳴が上がる程お金が飛んでいくレンズですから、『買える範疇にある』ってだけで、頑張って資金貯めようって思える活力にもなります。
僕が良かったと思える大きなポイントは以上になります。
◆鞍替えの際に苦労したこと・改善して欲しいこと
鞍替えしたものだから分かるものなんですが、やはり鞍替えの際に苦労した部分やFUJIFILMに改善してほしい部分なんかはあります。
何よりレンズ資産の入れ替え
レンズの総入れ替えとなると、結構な資金が必要となります。
大体の人は、今まで使用していた機材を売却して資金調達をしていきますが、やはり購入時の金額になるわけではありません。
結局のところ、鞍替えは結構お金が掛かる訳です。
僕は幸い、超望遠と明るい単焦点があれば良かったのでそこまで出費は至りませんでしたが、ここでレンズを減らす選択に頭を悩ます方はいるかもしれませんね。
使い方がまるで違う操作性
それまで使っていたのが、CanonとPanasonicという操作性に優れたメーカーでしたので、FUJIFILMのダイヤルだらけ&扱いにくいボタン配置には結構苦労しました。
(特に親指AFなんか、なんでここやねん状態です)
どのメーカーに鞍替えしても、それなりに苦労するかとは思いますが、FUJIFILMの場合特別苦労するかと思います。(慣れたらなんとでもないです)
AF性能に関してはやや遅れをとっている
これはもう少し改善してもらいたいことですが、X-T3になってAF性能が劇的に上がりX-T4ではさらに磨きが掛かってはいますが、それでもやはりまだ他社に追いついてない感があります。
わかりやすいのが瞳AFで、FUJIFILMは人への瞳AFが良くなったとドヤってますが、他社はそんなもの通り越して、今は動物・鳥瞳AFの時代です。
絵作りへの拘りは勿論大切ですが、もう少しAFやバッファへの気配りをしていただきたいなと思います。
超望遠域のレンズをもう少し充実させてほしい
FUFIFILMのレンズ群唯一の超望遠がXF100-400mm F4.5-5.6なんですが、このレンズも4年前に発売されたレンズでして、そろそろ超望遠単焦点レンズなんかを展開していただきたいです。
F2.8とか言わないので4.0くらいでなんとか…
ここまでレンズが出ないとユーザー離れの原因にもなりますし、せっかくのAPS-Cのメリットを存分に発揮できるレンズがそろそろほしいですね。
◆まとめ
いかがでしょか?
鞍替えって勇気がいる事なので、今回の記事はXシリーズに鞍替えしたユーザーの体験談として参考にしていただけたらと思います。