皆さんこんにちわ、この前FUJIFILM X-T4の購入レビューを書かせてもらいましたが、その際ボディ単体ではなくXF16-80mm F4.0R OIS WRのレンズキットを購入しました。

このレンズ、2019年11月に発売して半年ちょいしか経ってないのですが、僕の経験上FUJIFILM Xシリーズの標準ズームの中で、ベストバランスを誇るレンズなのではと思ってます。
今回はそれを踏まえて、このレンズの魅力を語っていきたいと思います。
◆痒いところに手が届くその利便性
FUJIの標準ズームはこのレンズを含め4本ラインアップにある訳ですが、どのレンズも何かに特化した様なレンズでして、画質・焦点距離・携帯性にそれぞれに特化したレンズが並んでいます。
その中で昨年の11月に発売されたこのレンズ、それらを丁度良い感じに纏めたレンズと言いましょうか、画質も結構良く・焦点距離もそこそこ長い・許容範囲のサイズ感・比較的寄った写真も撮れると、使い勝手が抜群に良いレンズです。
使い勝手の良い焦点距離

焦点距離が16-80mm(24-120mm)ありますので、広角側からちょっとした望遠までこの一本で賄えます。
上の写真は80mm(120mm)mmまで伸ばして撮影しました。
観光地で撮影した写真なのですが、これ以上足を踏み入れる事が出来ない場所でした。
そんな時、焦点距離が長いと便利ですね。
その焦点距離も無理に伸ばし過ぎてないので、画質に変な影響を与えていません。
こちらは16mm(24mm)で撮った写真です。
そこそこパースを効かせた写真から遠くを写した写真まで、これ一本で対応することが出来ます。
僕は前回までXF18-55mm(27-84m)を使用してたのですが、広角側・望遠側共に「ちょっと、もの足りないなぁ…」って時が、多々ありました。
そういう意味では、24-120mmまで使えるのは非常においしく、これ以上前に行けないって時も、難なく対応することが出来る訳です。
◆画質は意外と良い
このレンズ、画質に対して好評・酷評さまざまですが、僕個人としては全紙サイズの写真展に出しても全く申し分ない画質かと思います。
むしろ場合によっては、XF16-55と殆ど大差を感じられないくらい解像する時もあったりします。(ただどんな場合でも完璧な画質を吐き出すのは、間違いなくXF16-55mmですね)
よく四隅が甘いと言われますが、開放では少し甘いものの、1段絞ると劇的に変化し十分実用レベルに解像します。
逆に評判の良いXF18-55mmとはそこそこ差をつけてますので、そのあたりここ最近のレンズだなと感じます、まあ値段も違いますしね。
上の写真は、あえてこのレンズが苦手とするシチュエーションで撮影しました。
ゴーストは少し出てますが、写真を見る限りそんな悪くないと思いませんか?

◆結構寄れる
一枚目は広角側・二枚目は望遠側での最短撮影距離での写真です。
望遠側は最大撮影倍率0.34倍なので、標準ズームにしては結構寄れる方だと思います。
(OLYMPUSとかに比べたらあれですが)
FUJIのレンズはこういう簡易マクロ的な事が出来るレンズが少ないので、ありがたい性能です。(結構ここに惹かれて購入を決めたのもあります)
XF18-55mm…寄れないんです(´;ω;`)
◆携帯性はまずまず
右がXF16-80mm・左がXF18-55mmになります。
やはり携帯性に関してはXF18-55mmに軍配が上がりますね。
伸ばすとこんな感じ、XF16-80mm…よく伸びますね(笑)
携帯性に関してはXF18-55mmに軍配が上がるものの、XF16-80mmも携帯性が悪いわけではありません。
むしろXF18-55mmが良すぎるのではないかと思います。
握った感じはこんなです。
こうみるとXF16-80mmって大きく見えますね。
◆防塵防滴搭載
4本中3本は搭載してまして、このレンズもしっかり搭載しています。
やはり防塵防滴ってあると安心感がありまして、撮影時に余計な心配をしなくて済みます。
特に自然の中で撮影するカメラマンは、撮影に集中する為にもこの機能は必要必須なのではと思います。
まだ悪天候下での撮影はできてないので、いつかいろいろと試してみたいなと思っています。
◆唯一無二の6段分の手ぶれ補正
感想としてはめっちゃ効きます。
広角側なんて、静止画?って感じる程効きが良いです。
僕はメインレンズが超望遠なんで、どうしてもX-T4はXF100-400mmを付けがちです。
なのでこのレンズは、どちらかというとボディ内手ぶれ補正非搭載のX-T2に常時取り付けていますが、XF18-55mmを付けていた時より格段に安心感が上がりました。
「手振れ補正って被写体ブレ抑えれないからそこまで重要でもないな」って思ってた昔の僕をぶん殴りたいです。
いやもう、撮影時の集中力が全然違います。
特に望遠域を使用する際、手振れ補正がなかったらガタガタブレて、照準がなかなか合わないんですよね。
極論言うと手振れ補正は良ければ良い程、撮影に集中できる訳でして極論言うと片手撮影なんかもしっかりできたりもします。
◆安心・万能レンズなので登山やトラベルフォトグラファーに超オススメ
僕的にこのレンズを特にお勧めしたいのは、登山カメラマン・トラベルフォトグラファーでして、もしFUJIユーザーでしたら是非手に入れていただきたいなと思います。
これ一本あれば広角から望遠までしっかり賄えますし、結構軽量・コンパクトです。
荷物をなるべく減らさなければいけないカメラマンにとって、このレンズはなかなかおいしいレンズではないかと思います、画質も結構良いですしね。
しいていうなら、空いたスペースに明るい単焦点レンズなんかを忍ばせておけば、星空撮影なんかも可能になるかと思います。
◆まとめ
もっとこのレンズの素晴らしさを語りたいですが、正直使ってもらうのが一番かと思ってます。
特にX-T4を検討している方は、キットレンズにこのレンズが付属されてるので、是非使用してみてはどうかなと思います。
もちろんXF18-55mm・XF18-135mmから乗り換えというのも十分ありかなと思います。