機材

FUJIFILM最長レンズ。XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR

皆さん写真を撮っていると、よく使うレンズがなんとなく決まってくるかと思います。

そういうレンズをその人の標準的レンズとも言うのですか、動物・野鳥撮影する僕の標準レンズがこちら

 

XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WRです。
遠くを撮る時とても頑張ってくれるこのレンズを今回レビューします。

 

♦最長レンズの中身や仕様は超贅沢仕様だった

まず驚くのはこのレンズの贅沢さ。
発売が2016年と最近のレンズということもあり、レンズ設計は最新・レンズ仕様も全装備状態のレンズになります。

F値の後の英語表記が搭載されてる仕様ですが、

R:絞りリング
LM:リニアモーター搭載
OIS:全域常時5段分の手ぶれ補正
WR:防塵防滴・対低温-10°C

XFレンズにある特殊機構を全て乗っけてます。
さすがFUJIさん、ありがとうございます。

さらには鏡筒内のレンズもとても贅沢仕様。


EDレンズ5枚(1枚は前玉付近)、スーパーEDレンズ1枚(前玉付近)の超贅沢仕様になってます。

EDレンズとは異常分散レンズとも言い、色収差を抑える役目のあるレンズです。
EDレンズを使用することで撮影時に起こりやすい色収差を抑え、より解像感があり偽色も起こりにくい写真に仕上げることができます。

そんなレンズが5枚も入っているだけでなく、さらにその上位クラスのスーパーEDレンズという、超高価な蛍石レンズと同じ効力を得られるレンズを贅沢に前玉付近に使用してます。

話によると前玉付近に使用してるEDレンズ・スーパーEDレンズそれぞれ一枚で全体の値段の約3割に値するらしいです、恐ろしい。

よくわからない場合は、ものすごくお金がかかってるレンズとだけ覚えておてください。

 

♦防塵防滴・対低温-10°Cは健在


もともとネイチャー写真家など過酷な環境下で撮影されることを想定されたレンズです。

砂塵やチリをシャットアウトし多少の雨の中でも使用できる防塵防滴仕様になっています。
もちろん完全100%と言われると使い方次第では分からないですが、これがあるだけでグッと撮影に集中できます。

さらには寒い環境下でも耐えれるよう-10°Cまで動作確認済みたそうです。
恐らくもっと寒い場所でも大丈夫かと思いますが、メーカーが保証するのが-10°Cという訳です。

実際もっと寒い場所に持ち出したりしてますが、なんら問題ありませんでした。
それ以上に僕の体の方が異常が出そうですw

 

♦もちろんレッドバッチズームレンズ


XFレンズにはレッドバッチズームという、主に大三元ズームレンズに与えられる称号バッチがあるのですが、この超望遠レンズも大三元では無いですが、レッドバッチシリーズになります。

もうサイズもクソも関係ない、クオリティだけを追い求めたズームレンズ…それがレッドバッチシリーズです。
実際このシリーズに上がっている、XF16-55mm F2.8・XF50-140mm F2.8はもはや単焦点に匹敵するほどの解像感を実現しています。

単焦点もすごく高品質なレンズが揃ってますが、現在レッドバッチはズームレンズのみ、そのうち単焦点にもレッドバッチが与えられることがあればより所有力が湧きます。

 

♦線の細い絵画で圧倒する絵作り


さてはて肝心の写りですが、先程言いましたようにこのレンズはレッドバッチシリーズです。

とても線が細い綺麗な写りをします。
恐らくこのレンズを使用する方は主に動物・野鳥が多いのかと思いますが、羽根や毛が細く柔らかく解像するのでとても質感の高い写真になります。

実は解像するだけのレンズは他社でも沢山あるのですが、それだけでは線が太く毛なども針金のようにツンツンした解像になります。
線が細いと、きめ細やかな毛並みも質感を保ったまま解像しますので、より立体的な写真が撮れたりします。

僕は基本可愛い生き物を撮りたいのでツンツンしてほしく無い訳です。

ツンデレよりデレデレ派です。

 

♦地味に嬉しいフード構造

僕はあまり使用しませんが、風景を撮影される方にはとても嬉しい小窓。


これにより、フードをつけたままPLフィルターをクルクル回すことができます。

XF50-140mm F2.8にも窓は付いてますがあちらは窓を取り外し式です。
こちらは開閉式なので窓蓋を無くすことがありません。

 

♦作例

最後に作例をいくつかあげようかと思います。


お気に入りのニホンリスとクルミの写真です。
毛並みまでしっかり写ってます。

FUJI独特の色もさすがですね。

 


明るくて柔らかいだけではありません。

こんなアンダーでかっこいい写真もしっかり撮影できます。
FUJIのカメラとレンズの良いとこは、どんな被写体・撮影にもしっかり結果をだしてくれるとこです。

 


少し光量が少なかったのですが常時5段分の手振れ補正は伊達ではありません。

手振れ補正は望遠が長くなれば長くなるほど利きが悪くなるのですが、このレンズはしっかり補正してくれます。
レンズ自体が少し太いのでガッチリ安定して支えれます。

 


レンズの色乗りもしっかりしています。

FUJIは撮って出し・カメラ内現像が自慢ですが、レンズの色乗りが良いとFUJIの色もより引き立ちます。

 


僕は生き物の可愛さや表情を撮影するのが好きなので、そこまで動体撮影に拘っていませんがしっかり動体を追尾してくれます。
リニアモーターを使用してますのでAFはとても速いです。

それにしても…うさぎさん顔がマジですね…

 

♦まとめ

安い買い物では無いですが、絶大の信頼を持つこのレンズにはこれからも頑張ってもらおうかなと思います。

皆さんも一度試してみてはどうでしょう??

 

ABOUT ME
Masayoshi.Hayashida
キャンプを中心に旅行を楽しむ30代。ソロキャンプ中心のスタイルで、近畿周辺を中心に豊かな自然と美味しい料理を目指して放浪してます。