撮影録

コウノトリを撮影してきた

皆さんコウノトリという野鳥をご存知でしょうか?

日本では一度絶滅してしまった野鳥なんですが、とある地域の努力により徐々に個体数を増やしつつある絶滅危惧種であり天然記念物の野鳥です。

今回はそんなコウノトリを撮影しにいってきたので記事にしようかなと思います。

 

♦コウノトリとは


コウノトリはコウノトリ目コウノトリ科コウノトリ属でコウノトリの中のコウノトリです。
ちなみに「赤ん坊を運んでくるコウノトリ」…それはこのコウノトリではなく、ヨーロッパコウノトリになります。

コウノトリは大きく分けて二種類ありまして、ロシアから渡り鳥として稀に日本にやってくる渡り鳥系と、日本で繁殖・または渡り鳥としてやってきたコウノトリが住み着くという留鳥系になります。

もともと冬になるとロシアでは食べ物が無くなるので南下してくるんですが、日本では一年中食べ物が取れると認識した場合、住み着いたりするらしいです。

また日本では数カ所でコウノトリの保護増殖をしており、ここから野生に返されたコウノトリが、野生界で繁殖していくというパターンがあります。

現在、日本では約140羽生息しているらしいです。

こう考えてもやはり少ないですね。

 

♦コウノトリの郷公園について


日本にはコウノトリの郷公園という場所があります。

兵庫県豊岡市にあるこの施設では、コウノトリを育成・訓練〜野生への放鳥までを行う施設で、今これだけの個体数が存在するのも、コウノトリの郷公園のおかげと言っても良いくらい素晴らしい取り組みをしている施設です。

放鳥されたコウノトリは野鳥としてその後を生活し、野生下で繁殖して生きていきます。

またその近辺の農家では無農薬栽培の切り替えに協力しており、獲物となる生き物から有害物質を取り込まないよう地域全体が協力してコウノトリを守る努力をしてます。

ちなみにこの地域で採れるお米をコウノトリ米とよびます、今度寄った時にでも買って帰ろうかなと思います。

 

♦野生の生き物は常に危機と隣り合わせな事実

今回はコウノトリを主軸に話してますが、実は野生の生き物はどの生き物も常に危機と隣り合わせというのもまた事実です。

環境汚染や山の開発による住処の減少・異常気象による食物不足など様々な理由が挙げられます。

中には多くの生き物が個体数が減少している種もいますので、コウノトリに限らず様々な生き物が絶滅してしまう…というのもホントにありえることですね。

そうならないためにも、各それぞれが環境に対して真剣に向き合ったり、企業としては山を削ったり自然を壊すことなく、今ある土地での取り組みをすることが重要かと思います。

僕が撮影に取り組んでるニホンリスも西日本では個体数が少なく、岡山県西部から西側では絶滅した…とも言われるくらいです。

 

♦コウノトリ写真の紹介

今回撮影したのは全て施設のコウノトリではなく野生下で繁殖した野鳥になります。

なぜわかるかと言いますと、野生下のコウノトリを含め、コウノトリには足環というものが足に取り付けられるため、これで個体の判別ができます。(野生下で産まれた個体は獣医師の協力により取り付けられます、もちろん足環がついてない個体もいる訳です)

 


ツガイのコウノトリがクラッタリングをしています。
コウノトリは成鳥になると泣くことができなくなるので、嘴をカタカタ鳴らしてコミュニケーションをとります。

 


お家の屋根に普通にいますが、コウノトリはこれが一般的だったりします。

昔コウノトリは電柱や小屋の上のような見晴らしの良い場所にいたり巣を作っていました。

 


コウノトリもしっかり飛びます。

 


コウノトリは肉食です、今回は季節もありバッタを食べてますが、魚やカエルなども食べます。

食はサギにとても似てますね。

 


右はチュウサギ、左はコウノトリです。
遠めでも結構分かります。

 


少しカッコよく撮影しました。

実際コウノトリはものすごくかっこいいんです。
可愛い生き物好きな僕でもコウノトリは別腹です、大好きです。

 

♦まとめ

いかがでしょう?
コウノトリは大好きな野鳥でもありますが、ここまでの道のりを知るとなかなか考え深いものもありますね。

個人的にコウノトリは大好きな野鳥なので、これからもしばらく撮影させていただこうかなと思います。
出会えればの話ですがw

 

ABOUT ME
Masayoshi.Hayashida
キャンプを中心に旅行を楽しむ30代。ソロキャンプ中心のスタイルで、近畿周辺を中心に豊かな自然と美味しい料理を目指して放浪してます。