カメラって背面に液晶が付いてますよね。
この背面液晶に複数の機構があるのはご存知でしょうか?
カメラの後ろ側にある液晶画面で、画像確認や設定・撮影など必ず必ず使用する部分にあたります。
その背面液晶には耐久性に優れてたり角度を自在に操れたりといろんな種類の機構が存在します。
今回はそんなニッチでマニアックな話をしてみようと思います( ̄∇ ̄)
この部分、人によっては後々絶対気になる場所ですからw
♦背面液晶の機構はザックリ3種類
背面液晶には大きく分けて3種類の機構に分かれています。
ここからは各機構の特徴などを解説してみますので、今後の参考の一つとして考えていただければ嬉しいです( ̄∇ ̄)
固定型

まずは超ド定番の固定型液晶。
背面に液晶が埋め込まれているのみの機構で、他に比べてとてもシンプルな作りになっています。
パーツ点数や電子接点も圧倒的に少ないことからからボディの厚みを他より薄く作る事もできます。
最近のカメラでは一部プロ機種やFUJIFILM X-Pro2のようなクラシック系・エントリー機やコンデジなど幅広く取り入られています。
特徴はなんといってもシンプルな作りからくる、故障率の低さ。
とにかく頑丈安心な機構で、Canon・NIKONのプロ機に採用されてるのはその頑丈性の為かと思われます。
利便性なんて二の次、頑丈性こそが安心性の固定型、過酷な環境下で戦うカメラマンにはうってつけでもあります。
またコスト面でも抑えることができるのでエントリー機にはコストダウンという意味合いでも設けられています。
しかしプロ機とは明らかに作りが違うので頑丈か…と聞かれるとこちらは疑問です。
この場合の考えはあくまでコスト削減がメインです。
FUJIFILM X-Pro2なんかは頑丈なのは勿論ですが、おそらくクラシックルックスを貫くためかと思います。
[デメリット]
頑丈な作りの反面、液晶が動かないので背面液晶を使用した利便さはありません。
自撮りも不向きですし少し持ち上げて撮影する場合も確認がしにくいです。
低めの写真もそのままでは確認ができないので、人間側が高さに合わせなければいけません。
僕なんかは慣れてますけどね。
あくまで利便性より堅牢性を優先させた機構になります。
バリアングル型

もっとも角度の自由が効く機構の一つで、どの角度も柔軟に対応してくれる優れものさん。
液晶が横に180度開き、そこから前後180度回転するので自由自在な目線を体感することができます。

その柔軟さからか、ユーチューバーをはじめ自撮りにはとても最適であることや、どんな隙間にカメラを向けてもキチンと確認ができます。
ちなみにチルトのように、ごく一部の特殊機構というものが存在しないのも特徴です。
使用しない時は液晶を畳む際に、画面を内側に反転させておけば、液晶画面の保護にもなります。
ここはバリアングル唯一の特権ですね。
[デメリット]
バリアングルはファインダー光軸上では角度変化を行えません。
角度変化をさせるには液晶を横に開かなければいけないので、背面液晶を使用して撮影する時、被写体と液晶画面の向きの関係から違和感を覚えるかもしれません。
画像確認の際は特に違和感は感じないと思います。
さらには可動範囲が広い分、部品点数や電子接合部が多いので故障の原因ももっとも多い機構の一つになります。(僕も表示画面が反転したまま戻らない事がありました)
チルト型
バリアングルの用に自由自在ではないものの、角度変化を行えるチルト機構。
液晶が上下に角度変化できる機構なので、高め角度や低い位置の角度も楽々撮影可能です。
地面スレスレだってカメラを持ち上げての撮影もキチンと液晶で確認することができるので、撮影中も安心ですよね。
バリアングルのように出っ張った部分もないので、駆動機構なのにコンパクトな厚みなのも特徴です。
また液晶がファインダー軸から動かないので目線を大きく外すことなく撮影が可能、撮影中の違和感も全くないスンポーです。
ちなみに最近のチルト機構は縦構図にも対応する機構や自撮りに向いてる180度反転する機構など、昔に比べて角度の自由がどんどん広がっている機構でもあります。
この縦チルトはFUJIFILM X-T2・X-H1・X-T100のみ使用することができます。

入門機にはこの180度反転チルトができるカメラがあったりします。
これならチルトでも自撮り楽々です。
[デメリット]
難点とすればどうしても固定式よりも耐久性には劣りますし、特殊なチルト機構はごく一部の機種にしかないので上に90度・下に45度くらいまでの角度変更が基本なのでバリアングルの様に快適…な訳ではありません。
あと勿論稼働するので故障の可能性は少し高めです。
♦僕が好きなのはチルト液晶
僕が個人的に好きなのはバランスのとれたチルト機構です、これは全ての機構を経験し自分のジャンルとの相性から割り出した結果です。
今所有してるFUJIFILM X-T2も3方向チルト機構という少し特殊なチルト機構になりますね。
バリアングルも良いのですが、被写体との位置関係上、目線を横に反らしながらってのはどうも違和感がありました。
これが結構重要で、特に動物撮影の時は目線の移動範囲に敏感だったり、被写体と液晶の確認を多々行うのでチルト液晶はとても理にかなってるんです。
動物写真ってファインダーだけじゃなくて、案外背面液晶を使ったりもするんですよw
バリアングルの方が利便性も良いし液晶画面の保護にもなるんですが、結果的にはチルトで落ち着いてます。
♦まとめ
少しニッチな話でしたが、意外にも背面液晶って重要なんですよ。
あくまで一つの見方として考えていただけたらと思います( ̄∇ ̄)