全国の野生動物愛好家、カメラマンの皆さんこんにちわ、RINです。
今回は前回のニホンリスの記事にて、「撒き餌の悪影響」について少しだけ書きました。
ここ最近、野生動物を撮りたいが為に、撒き餌を行う人をポツポツ見ます…これって正直どうなのよって思う訳です。
この事がFacebookでも共感・シェアしていただいたこともあり、今回の記事は
撒き餌ダメ・絶対!!
について語らせてもらおうかと思います。
♦そもそも撒き餌って何?

撒き餌とはその言葉通り、獲物をおびき寄せる為に餌をばら撒くという行為です。
俗に言う、写真を撮りたいから餌で釣るってやつです。
撒き餌に使われる餌は様々ですが、大抵が撮りたい被写体が好む食べ物を使用している模様です。
♦なぜ撒き餌がダメなのか

まず結論から言うと、自然界の摂理に反する行為です。
野生動物は厳しい自然界の中でも自分の力で食べ物を探し、その厳しい中でも生きて行くことのできる知識があります。
それはもう人間では想像もつかないくらいのレベルです。
そんな中、趣味の写真が撮りたいがゆえに餌で釣って撮影するということは、本来自然界ではありえない事ですよね。。(観光地化されている大久野島のうさぎの様に、人間と完全に共存し市が管理している場所は少し事情は変わってきますが、それでも写真の為に餌をばら撒く行為などはおかしいと思います。それを狙ってるのはうさぎだけではありませんから)
さらには人間が与える食べ物にはとてつもないカロリーや糖質を含んでいます。
例えば、栗ですが人間が食べる栗って丸々太ってますよね、これはキチンと水分管理と栄養管理が施され、人間が美味しくたべれる為に育てられたものです。
それに対して、自然界で自生している野栗は薄っぺらく身も少ないです。
例えばリスが好きなクルミ、同じく人間が美味しく食べるように育てられたクルミはすごく油分を含んでいますが、野生のオニグルミはそこまででもないです。しかし、そんなオニグルミでも、野生の動物リスなんかにとってはカロリー豊富なんです。
もう一度言います。野生のオニグルミでさえカロリー豊富なんです。
そのことから普段過剰なカロリーや糖質などを摂取しない野生動物が急に摂取すると肥満や糖尿病になります。
糖尿病は人間でもあることから説明は省きますが、野生では人間のように治療はできません。
また、肥満は外敵から逃げる際・行動中の危機が迫った際の動体力低下・野鳥では肥満による飛行能力の低下による事故などが起こります。
そのことから、撒き餌というのは野生動物の健康を妨げるだけでなく、命の危機に晒すことになるわけです。
そこまでして写真を撮る意味ってなんでしょう??
僕だったら罪悪感に襲われてとてもじゃないですができません。
♦餌やりは保護に繋がる?それは違う。

撒き餌や餌を与えることは彼らの本来の生活リズム・外敵からの危険性を狂わせる事にしかなりません。
じゃあ、僕らが彼らにできることは何か。
ゴミ拾いボランティア
一番手をつけやすいのがこの辺りですかね。
世の中、ポイ捨て禁止とはいうもののまだまだ多いですし、台風などでゴミが山に沢山飛んでいくことも多々あります。
撮影に行った際、帰りに少しでもゴミ拾いするだけで、山はドンドン綺麗になっていくはずです。
エコ活動
ゴミはゴミ箱へ、ペットボトルやビン・古紙はリサイクル、案外こうゆうのも立派な活動になります。
なかなか目では確認しづらいかもしれませんが、僕がいく撮影地で一番多いゴミはペットボトルとビンです。
めっちゃエコれますよね?エコりましょうよ皆さん( ̄∇ ̄)
木を植える活動
要は植林活動ですね。めっちゃ、有名どころだとNPOなどが挙げられます。
人口植林した場所で野生動物がどこまで活動してくれるかはわかりませんし、植林してから森林になるにはかなりの年月が掛かります。
ただ、この活動が将来彼らの住処を増やすキッカケになるのは事実です。
先ほどまでより少しランクが上ですがより自然ラブな方は。
森林伐採などの山開発削減
もうこの域に達するとお偉いさんレベルしかできないでしょうが、もし貴方がお偉いさんなら開発による、野生動物の住処を減らす行動…改めていただけたらなと思います。
最近ソーラーパネルが山のそこら中に設置されてますが…ワザワザ新たに開発しなくても空いた場所でやりませんか?
特にソーラーパネル、せっかくCO2削減って言ってるのに光合成する木々を伐採するのおかしくないですか?ソーラーパネルは酸素を増やしてはくれませんよ?
撒き餌を注意する勇気
ここは気持ちとガッツ、ダメなことしてる人を注意するのは悪いことではないです。
それがかなり年上の方であろうが関係ありません。ダメなものはダメなんです。
その方は、もしかしたら撒き餌がダメな本質を知らないだけかもしれません、または本当に自分勝手な人なのかもしれません。
♦まとめ
今回いつものようなお腹ゆるゆる記事ではなく腹筋バキバキ並みの記事でしたが、今後の皆さんの役に立てばと思います。
みんなやってる・自分が辞めても変わらないって考えだと今後なにも変わりません。
風景にせよ野生動物にせよ、彼らのことをホントに思っているなら必然と行動は決まってくるはずです。
趣味の世界だから…写真の為だからなんて逃げ道をで終わらせず、小さなことで良いので次の未来に繋がるように、我々カメラマンが立ち上がってみてはどうでしょう。
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