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もうすぐホタルの時期なので色々語ってみる


僕はあまり風景写真というのは撮らないのですが、ホタルに関しては昔から見てきた美しい光景として毎年撮影に行きます。

もうすぐその時期が到来ですので、今回はホタルについての記事を書こうかと思います。

 

♦ホタルの光と生息場所

代表的なホタルは大きく分けて3種類生息していまして、それぞれ光り方が違います。


この写真は三種類の蛍が丁度重なる時期に撮影したものです。
ゲンジボタルは長い帯を引いた光・ヘイケボタルは短い帯を引いた光・ヒメボタルは山側で点滅した光になります。

ゲンジホタル・ヘイケホタルは土や石の川で、水質がある程度綺麗な川(清流)に生息しています。
一定時間発光しながら飛ぶので、このような帯状になります。
幼虫の時の主な食物はカワニナなので、カワニナが生息している川は狙い目かと思います。

対してヒメボタルは山のホタルです。
茂った森林の中で活動するホタルで、幼虫の時はカタツムリなどを食べて生活します。
ピカピカと点滅の様な発光方法で飛ぶ為、丸い光になります。
ヒメボタルだけ特別に見えますが…実はホタルってまだ沢山種類がいまして、大半は陸上のホタルなんです。

活動時期は地域によって様々ですが、僕の地域ではゲンジは5月下旬・ヘイケは6月中旬・ヒメは6月上旬頃から見られます。

ちなみにどのホタルも成虫になれば何も食べません、断食です。

 

♦撮影設定の一例

現場環境などで大きく設定は変わりますのでザックリとした撮影環境をお教えします。

 

必要な写真

ホタル写真で必要な写真は


現場の背景写真(日没付近で暗めの写真を撮る)

 


ホタルの光の写真(真っ暗になってから複数枚撮る。この写真は複数枚を比較明合成してます)

この二つになります。
カメラの位置などは変えずに設定値だけ変えて、2種類を撮ってください。

 


この2種類の写真をアプリやツールを使って合成したものがホタル写真になります。(中には一発露光で撮影する方法もありますが…無難なこっちをお教えします)

 

レンズは明るいレンズ

ゲンジホタルやヘイケホタルは発光がある程度強い為、そこまで明るいレンズでなくても構いませんが、明るいに越したことはありません。

またヒメボタルは光が弱く発光時間も短いので明るいレンズが欲しいところ。(暗いレンズだと映っても綺麗な丸ボケになりません)
出来ればF2.0より小さなレンズが欲しいところですね。(ゲンジ・ヒメだけに限ればF2.8でも良いかと)

 

シャッタースピードは20〜60s

例外を除いて、基本は何枚かの写真を合成して仕上げることの多いホタル写真。
合成枚数とノイズのバランスを考えて20〜60sくらいの秒数が望ましいところ。
その辺は現場環境の暗さとお持ちのカメラの性能によって調節が必要です。

少し明るめな場所なら短めに、真っ暗な場所は長めでも大丈夫です。

 

ISOは基本1000以下、最高でも1600

僕はISOは基本800〜1000くらいを基本にしています。
理由はホタルの動きや光の向きはISOを上げすぎると表現できないことと、色飽和を起こすからです。

ホタルの光って本来儚いものでして、決して派手ではありません。
この方法だと、ホタルがどう飛んでいるか・どちらを向いているかなどホタルの生きた証を写す事ができます。

ISOの上げすぎには注意です。

 

写真を合成


最後は、日没頃に暗めに撮った背景にホタルの写真を比較明合成という方法で合成します。
僕はPhotoShopで仕上げますが、初めての方は SiriusComp の様なフリーソフトを使うのが良いかと思います。

 

 

♦ホタルを通して伝えること・伝わること


ホタルの光は儚くとても美しいですよね。

僕は子供の頃から毎年家族で凄くローカルな地にホタルを見に行っていたのですが、今はホタルを見ると同時に撮影をする立場でもあります。

そんな自分が見てきたホタルの美しさをもっと多くの人に知ってもらいたいと思う事と、もっと自然に対しての関心を持ってもらいたいなと思ってたりします。

それが僕のホタルの原風景になります。

 

生意気なこと言ってすいません。

 

ホタルは年々減少してきてまして、子供の頃に比べてもかなり減ったと実感できます。(とは言っても僕の時代も既にホタルが減ってしまった時代なんです)

おじいちゃんおばあちゃんに話を聞いても、「昔はこの辺にもいたんだけどなぁ…」と寂しそうな顔しながら語ってくれることもよくあります。

よくホタル一杯の写真が多く見られるのは、大半が過剰な合成か人間の手が加えられた養殖ホタルで、自然のホタルとはかけ離れています。(中にはまだ素晴らしい場所もあるってことは忘れないでくださいね)

せっかくカメラマンとして美しい光景を目の当たりにしてる身ですから、本来の原風景をキチンと伝えていきたいですね。
僕がおじいちゃんになった時、「昔はここら辺にもいたんだけどねぇ…」ってことにならない様にしたいですね。

 

♦作例

文字ばかりではなんなんで、ここからは昨年までの作例になります。

 

♦まとめ

後半長々と書いてしまいましたが、何度も言うようにホタルってホント美しい存在です。
次の世代・そのまた次の世代にもこの光景しっかり残していきたいと僕は思います。
なので僕らは環境のことは勿論、誤りのないキチンとした情報と想いを残していきたいものですね。

ちなみにこの小原玲さんのホタルの写真集…とてもタメになるので、是非みてみてください。

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Masayoshi.Hayashida
可愛い生き物をメインに撮影しているカメラマンのブログサイトです。 主に撮影録・商品レビュー・雑事を記事にしています。